上田貴代

上田 貴代
アマノリハビリテーション病院 リハビリテーション科 医師

経歴

2017年03月 広島大学医学部医学科 卒業
2017年04月 広島大学病院 初期研修医
2019年04月 メリィホスピタル リハビリテーション科医師

主な免許・資格

なし

なぜリハビリ科に入局しましたか?

「病気を治すこと」を一番の目的にする医療に馴染めなさを感じていました。
つまり医者に向いてないってことだな、と思いながら実習をしているときに出会ったのがリハビリ科です。
リハビリ科のゴールは「病気を治すこと」ではなく、「生活を取り戻すこと、QOLを上げること」なので、疾患が治らなくても、障害が残っても、出来ることがあります。
何より「この人にとって何が意味があるか?」という視点で取り組む医療は自分の価値観によく合っていました。
リハ科に出会ってからは、特に迷った科はありません。

現在の仕事内容は?

回復期病棟、地域包括ケア病棟、療養病棟で主治医をしています。
他には院内の嚥下検査、訪問リハビリテーションの診察、NST活動などが仕事です。

働いてみてわかったことは?

「意外とやることが山ほどあるな」です。
学生の頃から、リハ科の理念には強い共感を覚えていましたが、一方で「結局リハ医は何をするんだろう」という疑問もあり、実際は働くまでは結構不安でした。
しかし、回復期病院でチームの一員として仕事をしていると、重要な役割がたくさんあることがわかりました。
全部言うととても長くなるので一部だけ書きます。
療法士さんやソーシャルワーカーさんを始めとして、コメディカルはそれぞれ素晴らしい専門性を持っています。
彼らが十全にその専門性を発揮した状態で連携ができるようにするのが自分の仕事の一つです。
チームの方向性を決めるのも、患者さん・ご家族に方針を説明して動いてもらうのも、患者さんが思いっきりリハが出来るような全身状態を維持するのも、リハが停滞した時に解決方法を考えるのも、医師の重要な役割です。
それぞれの専門性には敵いませんが、その分全体が見られ、複合的な視点から解決策を出せるのが利点だと思います。

将来のビジョンは?

立派なリハ医になりたいです。

入局を考えてくれている方へ

向き不向きが明確にある科なので、興味を持ったならぜひ一緒にやりましょう。
「この病気治療するより家に帰してあげた方がいいんじゃないの?」
「困ってることは何も解決してないのに『もうやることはないです』でいいの?」
「この治療何のためなの?」というような疑問をよく持つ人は向いている可能性があります。
色々お話ししましょう。